同人誌の原稿が終わらない! ちゃんと夏コミに持っていけるのだろうか? 考えると冷や汗が噴き出してくる。新刊がないと、わざわざスペースまで足を運んでくれる人に申し訳がない……。それ以上に自分に失望したくない。絵の人と違ってコピー誌を持っていくなんてできないしなあ。しかし、終わらないのも事実で、あと一週間を切ったのにまだ見通しがたたない。プロローグが一番退屈なので、そこが終われば話は進むだろうと思っていたのだが、百八十枚ほど書いても終わらない。今日は、ほとんど寝ていないおかげで腹の具合が良くない。前の発刊物を読み返して、拙さと進歩のなさにがっくりした。意図しているものを意図したとおりに読み手に読んでもらえる作品にするにはどうしたらよいのだろう。一番はまず平易な作品にすることだろうが、構造に凝りたいという欲もある。

ゲルひみつ結社『ひとかた mp3版』

途中で放り出していたのをプレイ終了。長かった。なるほど、これがループADVの走りなのかあ、という。最後があっさり気味に終わってちょっと拍子抜け。そこに至るまでの思いが凝縮されているわけで、そこを描かないとカタルシスにつながりにくいんじゃないかなあ。

緻密に計算された作品だと思う。

ステージ☆なな『ナルキッソス WEB版』

プレイ終了。一時間くらいで読了できる。面白かった。プロが手がけるだけあって、文章も絵も音楽も洗練されており、実際に購入して手元に残しておきたいというユーザーも多かろう。淡々とセツミや自分の境遇についてつづられており、プレイヤーが物語へ没入する手がかりをある程度潰しているようにも見える。余韻の残る文学の香りを残したノベル。ハッピーエンドで終わらせない、媚びのない作品をつくれることがうらやましくもある。

Mさんと同人ゲーの主題歌をいかに安くあげるかということで話し合っていて、

「作曲はNさんにやってもらうとして(仕事を一緒にやったサウンドの人)、ボーカルは? スタジオは?」

「ボーカルは……あー、うちの姉ちゃん(※素人)にでもやらせるか

そこは安くあげすぎじゃないのかと思った。

最近テレビや映画をよく観るようになった。

第三話まで見た。

「この主人公ってBLっぽい絵だよね」

「そう?」

エンディングテーマソングはルルティアがしっとりと歌いあげている。

悪女ってそれはひどいんじゃないですかぁ?

前手がけたゲームに対する、スタッフのコメントにげっそりしてしまった。一生懸命作って愛もあるのに、金出せば全て買い取れると思って、ナメんじゃねえよ。

って感じ。

まあ、あれは放っておくとして、原稿が泣いても笑ってもあと一週間! あと20枚程度なのにそれができなくて困る。ギミックも凝らしてみたけどあとで見返すといかにも陳腐に見えて歯ぎしり。ああ、印税生活がしたい。