なだいなだ『こころの底に見えたもの』ちくまプリマー新書

こころの底に見えたものちくまプリマー新書

結局何の本だといわれると、ヒステリーの本? 違うか。人間は皆心を病みやすい時期があること、心を病んでいる可能性があることをわかりやすく書いてある本。ユダヤ民族の集団ヒステリーの記事は知らなかったな。

あえていうなら、精神神経科にちょっと興味がある人向け? こういう歴史があって、こういう理念があるんだよーという基盤をわかりやすーく書いてあります。将来の職業として精神科医やカウンセラーを考える小学生向き。といっても、幼稚な本ではなく、書かれていることが基礎の基礎だというだけです。実際的な診療や治療を知りたい人はそっち系の本を読むべきであろう。

で、ふと思ったのだけれど、精神医学はやっぱり哲学と深い関係があるんだろうか? 医学教育として習うかというと、多分習ってないんじゃないかなーと思うので、どのへんでリンクされているのかいまいちピンと来ないんだけど。*1逆にこの文系の人には私の悩みがまったく理解できないことが考えられるので、す、が、そのへんは狂人のたわごとと、ご勘弁ください。

*1:分野的には心理学あたりで、おそらく文系で書物の充実度と密接に関連しているのではないかと思う。が、そのへん、私はまったくわからない