チャーリーとチョコレート工場

サントラが欲しくなる映画。しかしジョニー・デップすごいな! フロム・ヘルのシャブ刑事もどうかと思ったけど、変な役ばかりやってるなーというのがDの感想だった。確かにそうだ。

で、映画は夢いっぱいのチョコレート工場に子どもを招待するという筋なんだけど、惜しいなー。これは立派なホラーになりそうなのに、ちょっと不気味なところはあるんだけどもっと血が見たい! 子どもたちの悲鳴が聞きたい! 残酷にアレしてアレしてアレしたいんだよおおおお……!

という私には欲求不満な映画だったんだけど、キャラ立てとかはさすがだなーと思う。孤独な雪の荒野に一軒だけぽつんと立つ歯医者のアパートメントとか、彼の孤独なバックグラウンドが一目でわかるわけで、その卓越さにため息が出るもの。で、笑えるところも多かったな。というより、笑えない展開を悪趣味なジョークで飾り立てて無理にでも笑わせるところにホラーっぽい匂いを感じさせる。

最後はアメリカンドリームのような結論で落とすのもなんかなあ、というかそういうつぎはぎみたいなのを楽しむ映画なんだろうか? 不条理のようなものを。

というのも、これって一般的ないい子が報われる話ではないような気がする。だって他の子どもがかなり怖いめにあっていても救うわけでもなし、心配するわけでもなし、彼らはそのまま現実に帰っていくんだよなあ。なんて行きて帰りし物語なんだろ(笑