周防 ツカサ「インサイド・ワールド」電撃文庫 (1155)(ISBN:4840231745)
本は読んでるけどデータ入れるのがめんどいな。とりあえずこれを。
宇宙飛行にまつわる短編集。微SF。といっても大したことはない。きれいにまとまってて、悪くはない。セカイ系かなあ、非常に沸点が低く、デリケートで、いままさにモラトリアムしている人たちに受けそうな物語。イラストは美麗。二話めの主人公がデザイン的には好み。あとは甘酸っぱすぎてちょっと肌にあわないというか、エロゲに冒されている脳には繊細すぎました……。もっと押し倒したり力ずくで貞操を奪ったりそんでもって「へっへっへここには俺とお前以外誰も来やしないんだぜ」とかやってほしかった。
すいません。
っていうか生々しい性行為とあまりつながりそうにないボーイミーツガールな感じが妙にセックス疎遠の昨今の泣きゲーの傾向みたいでちょっと気持ち悪かった。ということはやっぱり私の脳が下劣なのであろ。たとえば少女の大切なものを破壊するしか接点をつくれないっていうのも、美しいストーリー構造しているとは思うけど情けない話ではあると思ったよ。これで高校生っていうのもなー。
インサイド・ワールドというタイトルは、内容を象徴していて、なかなか良いです。