さる作業のお礼のためにずっと進んでやってきたことがあるのだが、その人とは仲良くしていきたいんだけど、今ではまるでそれが当然のような形になってしまった。礼には礼を尽くさねばと思うが、要は、他の人間が私と同じことをやるかどうか? って話なのだが。そこまで普通はやらねーだろうよ。ばーか。っていう。結局、当人にとって、私という人間にさほど魅力がないのだろうな。ホゲー、ってか、その程度の人間だったのかと、呆れた。

その程度で見切りをつける私もま、その程度の人間でしかないのだろう。

祖母から本が届いたと手紙がきた。NHKでたまに観ていた番組の先生が書いている本だったそうな。一緒に幼い私と妹が写っている写真が届いた。このあどけない可愛い笑顔、このときに戻ってほしいものです。と、書いてあった。

残念なことに時は止まらない。が、人間はいくら時を経てもさして変わらないようにも思える。

この間、「この子、最初は精神が死んじゃうかもしれないと思ってたよ」と言われたのをふと思い出した。さて、精神が死ぬというのはどういうことだろう。肉体と別に精神だけが死ぬことは可能なのか? それとも精神が死ぬと肉体も死ぬのだろうか? 肉体が滅んで精神が生きているということはあるのだろうか? 愚かなように見えてあの医師は突然難しいことをめきょっと言うやつだった。